校長室だより

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第2学期の目標「今よりもっと 楽しい学校をつくる!」を振り返って

 令和3年12月24日

第2学期の目標 「今より もっと楽しい学校をつくる!」を振り返って

                              校長 船山 徹

 第2学期の終業式を終えました。今学期は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、分散登校からスタートしました。 

 この時は第5波と言われる感染拡大の時期でもあり、夏休み後の学校生活の開始は、感染防止対策を強化せざるを得ませんでした。子供たちにとっては、第1学期よりもさらに「できないこと」が増えた状態を強いることになります。始業式の延期、校庭遊びの制限、プールでの学習の中止、クラスメイトの半分しか登校していない教室…。このままでは、第2学期が閉塞感に満ちたものになってしまわないか…。そういう思いを強く抱いていました。

 そんな中、私は、子供たちと教職員に「今より もっと楽しい学校をつくろう!」と語りかけ、これを「2学期の目標」として示しました。「できないこと」が増えた状態での、この目標設定には無理があるだろうか…とも考えました。しかし、何もしなければ、このまま閉塞感の中で子供たちに学校生活を送らせることになってしまう。子供たちと教職員で考え、話し合い、工夫することで、「できること」を探していこう。考えて工夫することで、「できないこと」を「できること」にかえていこう。そう思って、この目標を設定しました。

 そして、休み時間の過ごし方をはじめ、清掃活動の開始、運動会、各学年のイベントや異学年との交流、委員活動や児童集会、ICTを駆使した学習活動、校外学習などなど、様々な工夫をして実施してきました。特に、6年生の日光移動教室では、「自分たちの思い出を、自分たちでつくりだそう」という意欲に満ち、自分たちが楽しむこと、みんなが楽しめるようにすること、宿舎の方々への感謝などを忘れることなく、自主的・自治的な3日間を過ごすことができました。最上級生として、立派な姿でした。

 第2学期を振り返る各学年の子供たちの声からは、自分が決めた目標を達成したことを実感する子供の姿や、仲間と共に取り組んだことで自分の目標が達成できたことを喜ぶ姿などを、数多く感じることができました。様々な活動を、子供たちが自ら工夫して行い、その子供たち自身が充実感や達成感を味わい、そこから何かを感じ取り、学び取っていく姿に、頼もしさを感じます。

 第2学期を終えた今、私は、「今より もっと楽しい学校をつくる!」という第2学期の目標は、確実に達成できたと考えています。その一方で、3学期は、「2学期よりも もっと楽しい学校」にしていけるよう、子供たちや教職員と話し合い、考え工夫し、実践してていきたいと思います。

 保護者や地域の皆様には、コロナ禍以前のように学校にお運びいただくことができず、学校生活の様子を十分に伝えきることができないことを、大変申し訳なく思っております。今後、新型コロナウイルス感染症の拡大状況を鑑みながら、皆様にご参観いただく機会等を設定していきたいと考えています。引き続き、ご協力をくださいますよう、よろしくお願いいたします。

2学期の目標

さつまいも大収穫祭!

 たちばな学級では、毎年ビオトープでいろいろな野菜や植物を育てています。今年も秋の収穫に合わせてさつまいもを育てました。

 さつまいも堀りでは、昨年度が不作だったこともあり、子供たちも心配そうでしたが、いざ掘ってみると次から次へとさつまいもが姿を現し、「こんなに大きいのがとれたよ!」と笑顔いっぱいで収穫を終えることができました。収穫したさつまいもは、学校で調理してみんなで収穫を祝う予定です。

校内での交流活動を通して

令和3年11月24日

 校内での交流活動を通して

校長 船山 徹

  「全ての子供の活躍の舞台 日野第八小学校!」の実現を求めて、コロナ禍の中、子供たちと教職員が一緒になって教育活動を進めています。

 現在の感染拡大状況を注視しながら、学年間の交流活動をスタートしました。これまでは、密を避けるため、子供たちが集まるのは学年単位までとしてきましたが、感染防止策をとりながら、現在、2学年が一緒になる規模の交流まで、交流活動を再開しています。

 早速、様々な交流が行われています。3年生が1年生に、絵本の読み聞かせをしました。

3年1組と1年1組…といように、きょうだい学級で体育館に集まり、3年生がグループをつくり、1年生が各グループを回ります。3年生は、国語の学習での成果を生かし、絵本を1年生に見せながら読む練習をしました。どの絵本を選べば1年生が楽しく聞いてくれるか…1年生の立場になって考えていました。その3年生の読み聞かせを、1年生の一人一人が、真剣に聞いていました。1年生は、楽しい場面では笑顔になり、涙を誘う場面では悲しそうにと、とても豊かな表情で3年生の声に聞き入り、絵本の世界に入り込んでいました。

 2年生は「おもちゃランド」をつくり、1年生と交流しました。秋の木の実などをたくさん使って、遊び道具を作り出し、お店をつくり、ルールを決めて楽しく遊べる遊園地「おもちゃランド」を体育館いっぱいにつくり出しました。つくった遊びで、まず、2年生同士が遊んでみました。そこで感じたことをもち寄り、1年生のためにもっと楽しくなるようにとみんなで考え、遊び方やお店を改良しました。ルールを書いた看板、お店のネーミング…。1年生にも分かり易く誰にでも楽しめるようにしました。1年生は、グループごとに計画を立て、いろいろなお店に行って、存分に楽しんでいました。困っている1年生に2年生が声をかけたり、ゲームが残念な結果に終わった1年生を2年生が励ましたりする姿。楽しそうに遊ぶ1年生の姿を嬉しそうに見つめる2年生の姿。そして、1年生から2年生におくられる「ありがとうございます。」の声…。体育館が、あたたかい姿でいっぱいになりました。

 5年生は、幼稚園・保育園の年長さんと交流しました。まずは、園児の皆さんに、5年生が運動会で取り組んだ「八小ソーラン」を披露しました。5年生の勇壮な姿に、園児の皆さんの目は釘づけになり、身動きもせず、5年生を見つめていました。そのあとは、5年生が園児の皆さんに、八小の校舎を案内しました。園児の皆さんの小学校入学への期待が高まるように…と考え、5年生が「園児の皆さんの目線に立って…」と言いながら、身をかがめて話かけたり、説明したりしている姿がありました。園児の皆さんが八小に入学する時には、この5年生が6年生となり、最上級生として1年生となった園児の皆さんを迎えることになります。

 その他にも、3年生の社会科の地域の調べ活動、1・2年生の生活科「浅川へ行こう!」の学習では、保護者の方に付き添いをお願いし、ご協力いただいた保護者の皆様と子供たちとの交流の機会も、少しずつ増えてきました。先日より、「読み聞かせボランティア」の皆様のお力添えをいただき、朝の読み聞かせを再開し、ボランティアの皆様と子供たちが、読み聞かせを通して交流できるようになりました。

 このような交流活動は、子供たちにとって、それまでに学んできたことを総合的に発揮する場となると同時に、新しいことに気付いたり、新たな価値を発見したりする場となります。そして何より、お互いを思い、お互いを大切にしようとする豊かな心情を育む場となります。どのような交流活動でも、そこで活動する一人一人の姿に「あたたかさ」を感じるのは、そのためなのだと思います。

 今後も、感染拡状況を注視しつつ交流活動を大切にし、「目指す学校像」の実現に向けて歩みを進めてまいります。引き続き、ご理解とご協力をいただきますようお願いします。

運動会に向けて

                            令和3年10月11日

校長 船山 徹

運動会に向けて

 

 運動会に向けての練習が、本格的にスタートしました。子供たちは、各学年の演技の成功と、かけっこ・短距離走を全力で駆け抜けることに向けて、練習を進めています。

 本日、運動会のテーマについて、代表委員会の子供たちから全校に向けて発表がありました。

       「こころをもやそう ‐しっぱいしても だいじょうぶ‐」

 自分のもっている力をいっぱいに発揮し、心を燃やして演技や競技に取り組み、失敗を恐れることなく、素晴らしい運動会をつくり上げよう…という、子供たちの思いが込められたテーマです。

 6年生の教室の前には下図の内容を書いた掲示があり、学年のテーマと、その実現のために自分たちが頑張ることを掲げています。この姿に、本校のリーダーとしての6年生の意欲と責任感を感じます。6年生は、リーダーとして「③学校全体を輝かせる」ためには、「②自分たちの学年が輝く」ことが大切だと考えました。さらに、そのためには、自分たち「①一人一人が輝く」ことが大切なのだと考えています。6年生が、この3つを、ひとつずつ実現していく姿を、教職員全員で見守り、励ましていきます。

 さて、6年生がまとめた下の図は、他の学年にとっても、素晴らしい道標になっていることを感じます。①は、1・2年生の子供たち一人一人が実現してほしいこと。②は、3・4年生のみんなで実現してほしいこと。そして、③は、5・6年生の力で実現してほしいことです。

 運動会の取り組みを通して、八小の子供たちが、それぞれの学年の発達の段階に応じた役割を担い、その役割を果たしていくことで、一人一人が一回り大きく成長していくことと思います。そして、この成長が、目指す学校像「すべての子供の活躍の舞台 日野第八小学校!」に向けた前進につながるものであると考えています。

 各学年の演技の特長や見どころを紹介するお昼の放送を、放送委員会の子供たちが企画し、放送が始まりました。教職員も、運動会の準備を行う6年生の姿を紹介した動画番組「運動会ラジオ」を作成し、第1回の放送がスタートしました。運動会に向けて、子供たちと教職員が様々な取り組を行っています。このような活動を通して子供たちの意欲を高め、子供たちが力一杯取り組むことができたと思える運動会になるよう、準備を進めてまいります。

 運動会の準備・練習等について、皆様のご理解・ご協力をいただきますとともに、子供たちへの励ましの声をいただきますよう、お願いいたします。

 

日野第八小学校を全ての子供の活躍の舞台に…~各学年の役割と期待~

 

日野第八小学校を すべての子供の活躍の舞台に…

―各学年の役割と期待―

校長 船山 徹

 

 4月から毎週月曜日に行われてきた全校朝会では、私から子供たちに、1年生から6年生の各学年への期待とともに、学校生活の中で各学年が担う役割について話をしてきました。毎週、ひと学年ずつ取り上げて話を進め、その学年の子供たちは勿論、全校の子供たちへのメッセージとして伝えてきました。

 子供たちに話した内容は、次の表の中の一部についてです。私は、学校生活の中で、各学年が発達の段階に応じて担う役割があると考えています。子供たちが、この役割を意識し、それを果たそうと活動する時、学校全体に一体感が生まれます。そして、その役割が、次の学年へ、また次の学年へと引き継がれ、学校が継続的に発展していくと考えています。

 なかよし班集会、行事、学年や学級での活動、クラブや委員会活動などなど…。子供たちがこの役割を果たす場を日常の学校生活の中に意図的・計画的につくり、仲間と協働し、自分たちの力で役割を果たしていけるよう、全教職員で見守り、励ましてまいります。

 

<各学年の役割と期待>

学年

役割

期待すること

6年生

リーダー

○最高学年として、日野第八小学校を、全校の子供たちにとって「もっと楽しい学校」にするために力を尽くす。

○最高学年としての1年を、自分たちの力で、自分たちにとってかけがえのないものにつくりあげる。

5年生

サブリーダー

○6年生がリーダーとして活躍できるよう、6年生を支え、6年生の動きをフォローする。

○最高学年になったらやってみたいことを、はっきりと描く。

4年生

リーダーへの入門

○日野八小の上学年の一員として、5年生と6年生の動きをよく見る。
○次のサブリーダー、リーダーとしての力を身に付けるため、学年・学級をよりよくするための取り組みを、自分たちの力で積極的に進める。

3年生

下学年の最高学年

○下の学年のリーダーとして、2年生・1年生を見守り、頑張っている姿を見付け、声をかける。

○学級をよりよくするための取り組みを、自分たちの力で進めていく。

2年生

1年生を見守る

○1年生を見守り、助け、1年生のお手本になる。

○1年生と一緒に過ごしながら、学校の楽しさを伝える。

1年生

自分でできることは自分でする

○自分でできることは自分でしようとチャレンジする中で、できることをひとつずつ増やしていく。

○次の1年生が困っていたら助けることができるようになる。