校長室だより

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第2学期の目標「今よりもっと 楽しい学校をつくる!」を振り返って

 令和3年12月24日

第2学期の目標 「今より もっと楽しい学校をつくる!」を振り返って

                              校長 船山 徹

 第2学期の終業式を終えました。今学期は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、分散登校からスタートしました。 

 この時は第5波と言われる感染拡大の時期でもあり、夏休み後の学校生活の開始は、感染防止対策を強化せざるを得ませんでした。子供たちにとっては、第1学期よりもさらに「できないこと」が増えた状態を強いることになります。始業式の延期、校庭遊びの制限、プールでの学習の中止、クラスメイトの半分しか登校していない教室…。このままでは、第2学期が閉塞感に満ちたものになってしまわないか…。そういう思いを強く抱いていました。

 そんな中、私は、子供たちと教職員に「今より もっと楽しい学校をつくろう!」と語りかけ、これを「2学期の目標」として示しました。「できないこと」が増えた状態での、この目標設定には無理があるだろうか…とも考えました。しかし、何もしなければ、このまま閉塞感の中で子供たちに学校生活を送らせることになってしまう。子供たちと教職員で考え、話し合い、工夫することで、「できること」を探していこう。考えて工夫することで、「できないこと」を「できること」にかえていこう。そう思って、この目標を設定しました。

 そして、休み時間の過ごし方をはじめ、清掃活動の開始、運動会、各学年のイベントや異学年との交流、委員活動や児童集会、ICTを駆使した学習活動、校外学習などなど、様々な工夫をして実施してきました。特に、6年生の日光移動教室では、「自分たちの思い出を、自分たちでつくりだそう」という意欲に満ち、自分たちが楽しむこと、みんなが楽しめるようにすること、宿舎の方々への感謝などを忘れることなく、自主的・自治的な3日間を過ごすことができました。最上級生として、立派な姿でした。

 第2学期を振り返る各学年の子供たちの声からは、自分が決めた目標を達成したことを実感する子供の姿や、仲間と共に取り組んだことで自分の目標が達成できたことを喜ぶ姿などを、数多く感じることができました。様々な活動を、子供たちが自ら工夫して行い、その子供たち自身が充実感や達成感を味わい、そこから何かを感じ取り、学び取っていく姿に、頼もしさを感じます。

 第2学期を終えた今、私は、「今より もっと楽しい学校をつくる!」という第2学期の目標は、確実に達成できたと考えています。その一方で、3学期は、「2学期よりも もっと楽しい学校」にしていけるよう、子供たちや教職員と話し合い、考え工夫し、実践してていきたいと思います。

 保護者や地域の皆様には、コロナ禍以前のように学校にお運びいただくことができず、学校生活の様子を十分に伝えきることができないことを、大変申し訳なく思っております。今後、新型コロナウイルス感染症の拡大状況を鑑みながら、皆様にご参観いただく機会等を設定していきたいと考えています。引き続き、ご協力をくださいますよう、よろしくお願いいたします。

2学期の目標

さつまいも大収穫祭!

 たちばな学級では、毎年ビオトープでいろいろな野菜や植物を育てています。今年も秋の収穫に合わせてさつまいもを育てました。

 さつまいも堀りでは、昨年度が不作だったこともあり、子供たちも心配そうでしたが、いざ掘ってみると次から次へとさつまいもが姿を現し、「こんなに大きいのがとれたよ!」と笑顔いっぱいで収穫を終えることができました。収穫したさつまいもは、学校で調理してみんなで収穫を祝う予定です。

校内での交流活動を通して

令和3年11月24日

 校内での交流活動を通して

校長 船山 徹

  「全ての子供の活躍の舞台 日野第八小学校!」の実現を求めて、コロナ禍の中、子供たちと教職員が一緒になって教育活動を進めています。

 現在の感染拡大状況を注視しながら、学年間の交流活動をスタートしました。これまでは、密を避けるため、子供たちが集まるのは学年単位までとしてきましたが、感染防止策をとりながら、現在、2学年が一緒になる規模の交流まで、交流活動を再開しています。

 早速、様々な交流が行われています。3年生が1年生に、絵本の読み聞かせをしました。

3年1組と1年1組…といように、きょうだい学級で体育館に集まり、3年生がグループをつくり、1年生が各グループを回ります。3年生は、国語の学習での成果を生かし、絵本を1年生に見せながら読む練習をしました。どの絵本を選べば1年生が楽しく聞いてくれるか…1年生の立場になって考えていました。その3年生の読み聞かせを、1年生の一人一人が、真剣に聞いていました。1年生は、楽しい場面では笑顔になり、涙を誘う場面では悲しそうにと、とても豊かな表情で3年生の声に聞き入り、絵本の世界に入り込んでいました。

 2年生は「おもちゃランド」をつくり、1年生と交流しました。秋の木の実などをたくさん使って、遊び道具を作り出し、お店をつくり、ルールを決めて楽しく遊べる遊園地「おもちゃランド」を体育館いっぱいにつくり出しました。つくった遊びで、まず、2年生同士が遊んでみました。そこで感じたことをもち寄り、1年生のためにもっと楽しくなるようにとみんなで考え、遊び方やお店を改良しました。ルールを書いた看板、お店のネーミング…。1年生にも分かり易く誰にでも楽しめるようにしました。1年生は、グループごとに計画を立て、いろいろなお店に行って、存分に楽しんでいました。困っている1年生に2年生が声をかけたり、ゲームが残念な結果に終わった1年生を2年生が励ましたりする姿。楽しそうに遊ぶ1年生の姿を嬉しそうに見つめる2年生の姿。そして、1年生から2年生におくられる「ありがとうございます。」の声…。体育館が、あたたかい姿でいっぱいになりました。

 5年生は、幼稚園・保育園の年長さんと交流しました。まずは、園児の皆さんに、5年生が運動会で取り組んだ「八小ソーラン」を披露しました。5年生の勇壮な姿に、園児の皆さんの目は釘づけになり、身動きもせず、5年生を見つめていました。そのあとは、5年生が園児の皆さんに、八小の校舎を案内しました。園児の皆さんの小学校入学への期待が高まるように…と考え、5年生が「園児の皆さんの目線に立って…」と言いながら、身をかがめて話かけたり、説明したりしている姿がありました。園児の皆さんが八小に入学する時には、この5年生が6年生となり、最上級生として1年生となった園児の皆さんを迎えることになります。

 その他にも、3年生の社会科の地域の調べ活動、1・2年生の生活科「浅川へ行こう!」の学習では、保護者の方に付き添いをお願いし、ご協力いただいた保護者の皆様と子供たちとの交流の機会も、少しずつ増えてきました。先日より、「読み聞かせボランティア」の皆様のお力添えをいただき、朝の読み聞かせを再開し、ボランティアの皆様と子供たちが、読み聞かせを通して交流できるようになりました。

 このような交流活動は、子供たちにとって、それまでに学んできたことを総合的に発揮する場となると同時に、新しいことに気付いたり、新たな価値を発見したりする場となります。そして何より、お互いを思い、お互いを大切にしようとする豊かな心情を育む場となります。どのような交流活動でも、そこで活動する一人一人の姿に「あたたかさ」を感じるのは、そのためなのだと思います。

 今後も、感染拡状況を注視しつつ交流活動を大切にし、「目指す学校像」の実現に向けて歩みを進めてまいります。引き続き、ご理解とご協力をいただきますようお願いします。

運動会に向けて

                            令和3年10月11日

校長 船山 徹

運動会に向けて

 

 運動会に向けての練習が、本格的にスタートしました。子供たちは、各学年の演技の成功と、かけっこ・短距離走を全力で駆け抜けることに向けて、練習を進めています。

 本日、運動会のテーマについて、代表委員会の子供たちから全校に向けて発表がありました。

       「こころをもやそう ‐しっぱいしても だいじょうぶ‐」

 自分のもっている力をいっぱいに発揮し、心を燃やして演技や競技に取り組み、失敗を恐れることなく、素晴らしい運動会をつくり上げよう…という、子供たちの思いが込められたテーマです。

 6年生の教室の前には下図の内容を書いた掲示があり、学年のテーマと、その実現のために自分たちが頑張ることを掲げています。この姿に、本校のリーダーとしての6年生の意欲と責任感を感じます。6年生は、リーダーとして「③学校全体を輝かせる」ためには、「②自分たちの学年が輝く」ことが大切だと考えました。さらに、そのためには、自分たち「①一人一人が輝く」ことが大切なのだと考えています。6年生が、この3つを、ひとつずつ実現していく姿を、教職員全員で見守り、励ましていきます。

 さて、6年生がまとめた下の図は、他の学年にとっても、素晴らしい道標になっていることを感じます。①は、1・2年生の子供たち一人一人が実現してほしいこと。②は、3・4年生のみんなで実現してほしいこと。そして、③は、5・6年生の力で実現してほしいことです。

 運動会の取り組みを通して、八小の子供たちが、それぞれの学年の発達の段階に応じた役割を担い、その役割を果たしていくことで、一人一人が一回り大きく成長していくことと思います。そして、この成長が、目指す学校像「すべての子供の活躍の舞台 日野第八小学校!」に向けた前進につながるものであると考えています。

 各学年の演技の特長や見どころを紹介するお昼の放送を、放送委員会の子供たちが企画し、放送が始まりました。教職員も、運動会の準備を行う6年生の姿を紹介した動画番組「運動会ラジオ」を作成し、第1回の放送がスタートしました。運動会に向けて、子供たちと教職員が様々な取り組を行っています。このような活動を通して子供たちの意欲を高め、子供たちが力一杯取り組むことができたと思える運動会になるよう、準備を進めてまいります。

 運動会の準備・練習等について、皆様のご理解・ご協力をいただきますとともに、子供たちへの励ましの声をいただきますよう、お願いいたします。

 

日野第八小学校を全ての子供の活躍の舞台に…~各学年の役割と期待~

 

日野第八小学校を すべての子供の活躍の舞台に…

―各学年の役割と期待―

校長 船山 徹

 

 4月から毎週月曜日に行われてきた全校朝会では、私から子供たちに、1年生から6年生の各学年への期待とともに、学校生活の中で各学年が担う役割について話をしてきました。毎週、ひと学年ずつ取り上げて話を進め、その学年の子供たちは勿論、全校の子供たちへのメッセージとして伝えてきました。

 子供たちに話した内容は、次の表の中の一部についてです。私は、学校生活の中で、各学年が発達の段階に応じて担う役割があると考えています。子供たちが、この役割を意識し、それを果たそうと活動する時、学校全体に一体感が生まれます。そして、その役割が、次の学年へ、また次の学年へと引き継がれ、学校が継続的に発展していくと考えています。

 なかよし班集会、行事、学年や学級での活動、クラブや委員会活動などなど…。子供たちがこの役割を果たす場を日常の学校生活の中に意図的・計画的につくり、仲間と協働し、自分たちの力で役割を果たしていけるよう、全教職員で見守り、励ましてまいります。

 

<各学年の役割と期待>

学年

役割

期待すること

6年生

リーダー

○最高学年として、日野第八小学校を、全校の子供たちにとって「もっと楽しい学校」にするために力を尽くす。

○最高学年としての1年を、自分たちの力で、自分たちにとってかけがえのないものにつくりあげる。

5年生

サブリーダー

○6年生がリーダーとして活躍できるよう、6年生を支え、6年生の動きをフォローする。

○最高学年になったらやってみたいことを、はっきりと描く。

4年生

リーダーへの入門

○日野八小の上学年の一員として、5年生と6年生の動きをよく見る。
○次のサブリーダー、リーダーとしての力を身に付けるため、学年・学級をよりよくするための取り組みを、自分たちの力で積極的に進める。

3年生

下学年の最高学年

○下の学年のリーダーとして、2年生・1年生を見守り、頑張っている姿を見付け、声をかける。

○学級をよりよくするための取り組みを、自分たちの力で進めていく。

2年生

1年生を見守る

○1年生を見守り、助け、1年生のお手本になる。

○1年生と一緒に過ごしながら、学校の楽しさを伝える。

1年生

自分でできることは自分でする

○自分でできることは自分でしようとチャレンジする中で、できることをひとつずつ増やしていく。

○次の1年生が困っていたら助けることができるようになる。

 

 

 

校長挨拶「すべての子供の活躍の舞台に」


        すべての子供の活躍の舞台に
                       校長 船山 徹
 令和3年4月1日付けで本校の校長として着任しました船山 徹(ふなやま とおる)と申します。お子さまのご入学、進級、おめでとうございます。今年度は、新1年生93名を迎え、全児童647名でのスタートです。51年の歴史がある本校のこれまでの取組を継承・発展させていくことができるよう、力を尽くしてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

 私は、日野市に住んで30年になりますが、日野市の学校に勤務するのは初めてです。本校への着任にあたり、日野市の教育施策や本校のこれまでの教育活動について学んでまいりました。他の地域、他校にはない豊かな教育実践や様々な特色ある取組が、保護者・地域の皆様とともに行われて来たことを感じました。たくさんの方々が一緒になって、本校の子供たちを大切に育ててきたことが伝わってまいりました。これら一つ一つの取組を大切に、皆様のお力添えをいただきながら、さらに次のステップへと本校の歩みを進めていきたいと思います。

 本校では、日野市学校教育基本構想の「すべての“いのち”がよろこびあふれる未来をつくっていく力」の育成を目指し、「誰一人取り残さない」というSDGsの理念を核としてこれまでの教育活動を進めてきました。この立場に立ち、私は、「日野第八小学校を、

全ての子供の活躍の舞台にする」ことを目標にしていきたいと考えています。

 学校に行けば、楽しいことがある・・・。夢中になれるものがある・・・。自分のよさが認められ、ひとりひとりが安心して今もっている力を発揮することができる・・・。すべての子供が自分に合った方法で、仲間とともに、興味や関心のあることに存分に取り組むことができる・・・。教職員とともに、このような学校づくりを目指してまいります。そして、保護者・地域の皆様のご協力をいただき、子供たちの学びの場を地域へと広げ、様々な人々とのかかわりの中でより多くの価値観に接し、豊かな環境の中で体験を通して考える活動を行い、感性を磨いていくことができる教育活動を実践してまいります。

このことが、これまで本校が目指してきた「自分の夢をかなえ、自分で自分の幸せや生きがいをつかむ力」「『将来をよりよく』という視点に立って具体策を考え、自分の生き方や考え方を変えていく力」を育むことにつながっていくと考えます。

 このような考え方を基盤とし、子供たち、教職員、保護者や地域の皆様とともに歩んでまいります。皆様のお力添えをいただきますよう、お願いいたします。

東日本大震災から10年がたって

         10年がたって

3学期が始まり、立春が過ぎ、今、びっくりするくらい日差しが明るくなりました。

学校教育もコロナ禍の影響を大きく受け、右往左往した一年でしたが、季節はきちんと巡り、八小の校庭にも春の様相が見られるようになりました。

二か月に渡る緊急事態宣言も、解除の動きになってきました。本当の春が待ち遠しい気分になります。

さて、日本に未曽有の被害をもたらせた、3.11 東日本大震災が起こってから10年がたちました。あっという間のような気がします。と同時に、学校で体験した地震の揺れの大きさと怖さ。それから連日のように報じられた各地の被害の様子は、10年たった今でも鮮明に思い出すことができます。

私は震災の3年後に、被災地、特に南三陸地方中心に研修として訪問しました。東京はすっかり震災前の日常に戻っていましたが、被災地は、ただただ重機が入っている土(土地とはとても言えない状態)が広がっていました。倒壊した建物も衝撃でしたが、被害を免れた高台の建物や、広がる黒い土の端から突然、普通の家々が立ち並んでいる光景も不思議な物でした。すべてが2011年の日本とは思えないような光景で、言葉がなかったことを思い出します。

タクシーの運転手さんの「最近は、マスコミはあまり来なくなりました。ここの人はどの人も全員が被災しています。マスコミは上手に編集をしていきますが、テレビの映像では見えないところにも、様々な悲しみや苦しみがあり、いろいろな思いがあるのです。」という言葉がとても重く心に残っています。

今はずいぶん復興が進み、鉄道が再開したり、町や商店街が新しい活動を始めたりというニュースも聞かれます。ここまでくるには、どれだけ多くの努力や、頑張りや、励ましや、支援や、熱意があったことでしょう。自分が背負ったものと対峙しながら、一人一人が前を向いて立ち上がった力はすごいなと思います。そしてその力は、今も完全な復興に向け、持続されているのです。新しい喜びや力は、そこにいる全員の人が、誰一人残らず享受すべきものだと思います。

新型コロナウィルスも、世界を混乱に陥らせました。学校に通う児童一人一人も、苦労や我慢を強いられました。表面にはでてこなくても、児童の心情をくみ、共感する気持ちと、楽しさや明るさは、どの子にも等しく与えられなければならないと、災害の種は違えども3.11の日を迎え、改めて感じています。

最後に、東日本大震災下でも、コロナ禍でも、人のために身を挺して職務に取り組んでいる医療関係者はじめ多くの職種の方々に敬意と感謝を贈りたいと思います。
           日野市立日野第八小学校 校長 松永 式子

3学期が始業しました。

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

緊急事態宣言が発せられた中で、1月8日、新学期を迎えました。保護者の皆様におかれましても、この冬休みの過ごし方についてご心配や不安があったことと思いますが、おかげさまで子供たちは元気に登校をしてきてくれました。嬉しいと同時に、ご家庭でしっかり見守ってくださったおかげと感謝申し上げます。

学校でも、予定していた学校行事の見直しや延期の決定をするなど、対応に追われた数日でした。児童に我慢や制約をさせてしまうことはとても心苦しく、忍びないのですが、感染拡大を抑止するためにも、引き続き三密を避け、手洗いうがい、マスク着用等励行しながら教育活動を行っていきます。ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。

 

始業式では4年生の児童が、『3学期に頑張りたいこと』を発表しました。冬休み前に原稿を書き、何度も何度も(一人の児童は10回書き直しをしたそうです)推敲し、今日の始業式に臨みました。緊張しながらも、ゆっくり落ち着いた声で発表をし、話し終わると「緊張した~」と一斉に声をあげました。

子供たちはなぜ頑張りたいのか、その背景をきちんと述べ、次に頑張る内容をはっきり語っていました。頑張る(実行する)内容が明確であれば、ゴールも近づいてきます。

八小の児童がそれぞれの抱負を実現するために、令和2年度のゴールに向かって地道に頑張ってもらいたいと思います。

発表の一部をお伝えします。

【Aさん】私は算数が苦手で1学期だけでなく2学期も苦労の連続でした。このまま時間がすぎていっても意味のないことがわかり、少しずつ家で勉強をしました。もっとも苦手だったのがわり算で、わからないところはお母さん、お父さんに教えてもらいました。今は完ぺきです。お母さん、お父さんに感謝の思いでいっぱいです。3学期も家での勉強を続けて

いきたいと思っています。

Iさん】3学期にできるようになりたい教科に理科があります。ぼくは実験が大好きです。でも結果ばかりに目がいってしまうので、どうしてこのような結果になったかを考えるのが苦手です。だからこのような結果になったのかをちゃんと理解して、テストやプリントで満点をとれるようにがんばりたいです。

Mさん】一度苦手だと思ってしまった算数は、取り組むのがむずかしく感じてすごく心配でした。でも4年生になって、友達や先生に教えてもらい少しずつがんばれるようになってきました。2学期では図形をかく学習でコツを教えてもらい、手順通りていねいにかくと、きれいな平行四辺形がかけることがわかりました。平行四辺形がかけるようになると嬉しくなって、図形をかくことが楽しくなりました。

Oさん】理科は私が得意な教科です。理科の授業で観察をするときはどのように違っているのか、詳しくみます。教室に戻って観察したことをノートに書くとき、どのように言葉に表せばいいかわからなくなります。だから3学期は「表現力」を身につけたいです。

運動会へのご協力、ありがとうございました。

雲一つない秋晴れの下、10月31日に運動会を行うことができました。

八小の全員が集まっての行事は、運動会が初めてでした。子供たちのテンションも高く朝から興奮していました。心なしか、廊下を走る子供が多かったような・・・。

スローガンは【みんなが主役! 心をひとつに楽しもう】

演目としての美しさ・力強さ・華麗さ・完成度のもそうですが、全体を構成する児童の一人一人の表情・動きがとても鮮やかに目に入ってきました。一生懸命、自分の踊り、表現をしようとする気持ちが強く伝わってきました。徒競走ではゴールを突き抜けて走る子。ゴール前の接戦で歯を食いしばって全力疾走をする子。どの子供たちもそれぞれの舞台で主役になり、精一杯の見せ場を作りだしたと思います。

閉会式で6年生児童が、運動会を振り返り、終わりの言葉を述べました。

「6年生は小学校生活最後の運動会を心に残るものにしよう、そして見ているみんなを笑顔にすることを目標に、たくさん練習しました。」
「みんなで心を一つに、力を合わせて成し遂げたい。気持ちだけでは最高のダンスを創りあげることはできません。みんなでアドバイスし合ったり励まし合ったりして乗り越えてきました。その協力・努力が今日の運動会で笑顔と感動を伝え、恩返しができました。」

心を一つにして協働して何かに取り組んでいく。まとまっていく。この運動会をきっかけに、どの学年も学級も、まとまって、ひとつ成長してほしいと願います。

 

コロナ禍での運動会に向けて、今まで以上にお子さんの健康管理に気を配り、時には励まし、時には一緒に練習したりして支えてくださった保護者の皆様。早朝から半日、運動会ボランティアとして尽力してくださった保護者・地域の皆様。あらためて感謝申し上げます。

「運動会及び二学期以降の学校行事へのご参観について」

日頃より本校の教育活動にご理解ご協力いただきありがとうございます。

 本年度は新型コロナウィルス感染症の感染拡大防止のために、臨時休業、分散登校を経て、六月一日より学校を再開いたしました。

 多くの学校行事を中止、または延期せざるを得ない中ですが、運動会につきましては、10月31日(土)に実施の方向で、準備を進めています。感染症への対策を考え、本年度は児童とその家族だけの参加・参観とし、短縮のプログラムで午前中に行うこととしました。そのため、本年度はご来賓の皆さまの招待を見送らせていただくことにいたしました。例年ご来校いただいている皆様をお招きできないこと、大変残念に思いますが、感染拡大防止を第一に考えこのようにさせていただきました。

 尚、今後の学校行事等につきましても、感染症対策をしながらの実施となりますので、来賓の皆さまへのご案内ができないことも考えられます。どうかご了承くださいますようお願い申し上げます。

プラスの年になるように


夏休みも終わり、学校に子供たちが帰ってきました。休校が明け、分散登校を経ての1学期は、子供も、周りの大人も、速足で駆け抜けたような感がありました。今年は16日しかない異例の夏休みでしたが、少しでも子供たちが頭と体心を休ませることができていれば良いなと思います。休校明けには、子供たちから「友達や先生と会えてうれしかった。」という声がたくさん聞かれました。16日ぶりの再会に心躍らせながら、長い2学期のスタートが切れることを願っています。

 

さてこの夏は、本来なら東京五輪に沸いたはずでした。アスリートによる熱い試合を見て興奮と感激の日々を過ごしたはずでした。

7月23日に、競泳の池江璃花子選手が国立競技場でメッセージを発信しました。

「・・・・。オリンピック・パラリンピックが1年延び、目の前の大きな目標が消えたことは、選手たちにとって大きな喪失感だと思う。 ・・・・ しかし、今日、ここから始まる1年を単なる1年の延期ではなくプラス1と考える。それはとても、未来志向で前向きな考え方だと思いました。 ・・・・ 一方で思うのは、逆境から這い上がっていく時には、どうしても、希望の力が必要だということです。希望が、遠くに輝いているからこそ、どんなにつらくても、前を向いて頑張れる。 ・・・・。(一部抜粋)

アスリートだけが苦悩しているのではありません。感染症拡大の収束が思ったより芳しくなく、当たり前だった日常や、当たり前に行われるはずだった学校行事、日常の学校生活が制限されたり失われたりしている現状。子供たちにとっても大きな試練・失望があるのは当然です。しかし、半年たってしまった今、後ろを向いているのではなく、池江さんが語っているように気持ちを切り替えていくことが大切だと思います。

 

当たり前だったことが、できなくなった今、当たり前の中でも特に自分にとって大切な「もの・こと」を再認識することができるはずです。それが、自分にとっての【希望】であるかもしれません。今年はそれに特化して、自分の力を注いでみる。当たり前の形ができないのなら、新しい形でできないか想像してみる。当たり前のことができなくなって空いた時間に、今までは時間がなくて取り組めなかったことに挑戦してみる。物事は『ゼロか100か』『できるかできないか』ではなく、その時の環境によって自分の心身を適応できる柔軟さが必要だと思います。

子供に【希望】を持て、と言っても、なかなか子供一人では見つけ出したり自覚したりすることはできません。「今は回り道をしているようだけれど、この先にもずっと道は続いている」ことを伝えたり、違う形での実践を助言・提案したり、物事を精査したり・・・という形で、周りの大人が伴走していくことが大切だと思います。

 

学期の学校活動も、変更や制限・中止等もあります。ご迷惑、ご不便をおかけすることが多々あり、心苦しく感じますが、希望を実現するための準備・蓄えの時期だと考え、これからもご協力をよろしくお願いいたします。

1学期終業式  子供たちは頑張りました。

 梅雨が明け1週間。蝉の声が響き、じりじりとした暑さで、夏の到来を実感しています。

 休校から始まり、分散登校、学校再開後もさまざまな制約があったり、やりたいことができなかったりと、異例尽くしの4か月余でした。

全児童の通知表所見を読ませてもらいますが、その中でも今年は、

【休み時間にもかかわらず、「勉強を教えて。」「勉強したい。」という児童が増えました。】

【三密に気を付けながら、お友達との遊び方を工夫していました。】

【授業中にじっくりと課題に取り組んでいました。】

という児童の姿(記述)が増えました。

実際に校内を巡回していても、児童は落ち着いて学習に取り組んでいました。6月から3回実施した「心と体のチェックリスト」でも、児童の安定が見て取れると思います。

毎日、お子さんの心身・健康管理に努めてくださった保護者の皆様のお力に、あらためて感謝いたします。

 

終業式では、4人の児童が、1学期の振り返りと2学期への思いを発表してくれました。

〇3年生Aさん

『学校が休校になって、はじめはうれしかったですが、後から悲しくなりました。5月からは少しずつ学校に来ることになりました。そしたら学校のにおいがしました。2学期頑張ることは、1学期にできなかったことをやりとげて一歩進みたいです。』

〇3年生さん

『3年生になって、新しく社会、理科、音楽のリコーダーが始まりました。私が一番頑張ったことは、理科です。なぜかというと、いろいろな実験をしたりたくさん考えたりするからです。一番楽しかった実験は、糸電話です。音が伝わるとき、糸が震えることを初めて知りました。とても驚きました。』

〇3年生Cくん

『ぼくが1学期がんばったことは、3年生から新しく始まった社会です。2学期も楽しいことがいっぱいあると思います。1学期、日野市にはいろいろなものがあるのに、住みたい町ランキング106位でした。それを聞いたときは悲しかったです。2学期は、八小の3年生の行動で、日野市に貢献できるように頑張りたいです。そして今、八小で学んでいるSDGsにも貢献したり、自分と世界の目標を達成したりできるように頑張ります。』

6年生Dくん

『1学期に心に残ったことは、せせらぎ農園でコナギ取りをしたことです。どろまみれになるくらい頑張りました。そしてせせらぎ農園さんは喜んでくれました。最後になんでコナギをとるか教えてくれました。とても勉強になりました。それを2学期に活用できるように頑張ります。』

 

たった2週間の夏休みですが、児童には心身をゆっくり休めてほしいと思います。毎日の健康観察を継続していただくことはもちろんですが、ゲーム三昧ではなく、本を読んだり、テレビの旅番組を見て普段行けないところに旅行した気分を味わったり、天文観察をしたり・・と、想像力を使う時間の使い方をしてほしいと思います。

8月24日に、全児童が元気に登校できることを祈っています。

学校再開にあたって

6月1日から学校が再開されます。

学校の臨時休業措置に伴い、保護者の皆様には学習課題を取りに来ていただいたり、児童と一緒に課題を進めていただいたり、課題の進捗状況を確認していただいたりしました。

児童の様子を電話でお伺いした際には「先生も大変でしょう。わざわざ連絡をいただいてありがとう。」と、ねぎらいの言葉をかけていただいたと、どの教員も感激していました。保護者の皆様の言葉にパワーをいただき、一層教材準備に熱が入ったようです。

学校評議員さんも「何かできることがありますか」と尋ねてきてくださったり、地域の方が「学校も大変ですね」と声をかけて下さったりもしました。改めて感謝申し上げます。

今、新しい生活様式が求められ、今までの価値観や慣習を大きく見直す時期にきています。

オンライン学習・授業も大きな話題になっています。早急な環境整備や効果の検証が緊急の課題でしょうが、これを機にオンラインでの学習形態は一気に進んでいくと想像します。

2.3年先には授業の形態がガラリと変わっているかもしれません。

でも、5月半ばからの「登校をしてもいい日」が始まった時、学校は本当に活気づきました。児童のニコニコした笑顔も素敵でしたが、何より先生たちが水を得た魚のようになりました。子供たちを目の前にし、子供たちと言葉を交わし、一緒に体を動かしたり遊んだりしていました。先生と子供たちが対面し、互いの思いを感じながら一人一人と向き合う教育のスタイルは、やはり不変なものなのではないか、と思ってしまいます。

システム・制度は変わることがある。人の意識や価値観も変わっていくことがある。人の考え方が変われば社会が変わる。変わることは大事なことだし、必要なことではあります。その時、その課題の本質はどこにあるのか、何が一番大切なのか、誰のための変化なのかを見失わないで進んでいくことが重要です。

改めて、今の時期にそれを見失ってはいけないと考えています。

八小では、子供たち一人一人を大切にし、寄り添っていく教育を、全教職員が地道に丁寧に行っていきます。保護者・地域の皆様には、どうぞご協力とご支援をお願いいたします。
日野市立日野第八小
学校
統括校長 松永式子

2020年 学ぶ目的

桜の花が満開の卒業式から10日余。桜の花は、92名の新入生を変わらず満開で迎えてくれました。

全672名の日野第八小学校の子供たち。ご入学、進級おめでとうございます。教職員も異動があり、顔ぶれがかわり、新しい船出です。

年度末の3月、そして4月。コロナウイルス感染拡大防止対応のため、休校措置がとられました。学年・学級のまとめをする年度末。心機一転、新しい学年・学級で活躍する自分を思い描きながらワクワクする新年度スタート。その高揚感を与えてあげられないのはとても心が痛みます。しかし、今、なぜ休校なのかを一人一人がしっかり理解し、自分の言動に責任をもちながら、乗り越えていかなくてはならないと感じています。

さて、3月の修了式の来た子供たちの顔はニコニコで、とても輝いていました。今も、校庭で遊ぶ子供たちのはじける笑顔を見ると、学校の存在意義の大切さを教職員一同、改めて感じ、身の引き締まる思いでいます。

学校ではさまざまな事を学びますが、学びには「目的」があると思います。一つは「自分の夢をかなえ、将来、自分で自分の幸せや生きがいをつかむ。持続させる力を身につけること」です。今年度から実施される学習指導要領キャリア教育や、外国語活動、プログラミング教育、特別支援教育などが挙げられます。

二つ目は「世の中を良くし、世の中の役に立つ人間になること」と考えます。現在も、未だ経験したことのない困難の最中です。しかし、「とりあえず今を何とかしよう、今を乗り越える策を考えよう」ではなく「今だけでなく将来にわたって良くなるための策を考える。自分の生き方や考え方を変えていく」ことが大切なのです。自分の幸せは、自分の周りだけでなく世の中全体が幸せでないと成り立たないものです。そのために、3次日野市学校教育基本構想の「すべてのいのちがよろこびあふれる未来をつくっていく力」という理念、「誰一人取り残さない」というSDGSの理念は、必要不可欠なものだと思いますし、本当に大切なことであると思います。

二つの学ぶ目的を、子供たちときちんと共有し、実のある教育活動ができますよう、地域・保護者の皆様には、今年度も、ご理解・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

日野市立日野第八小学校
統括校長 松永式子


校長室より


ごあいさつ

4月1日には新元号が「令和」と発表されました。万葉集が典拠となる元号で、そこには「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という思いがあるのだと、安倍総理の談話で知りました。文化を創るのは、人です。学校とは人を慈しみ、育てていくところです。そして学校から巣立った人が文化を創っていくのです。

50周年の記念の年でもあり、改めて、学校の責任を感じます。

昨今、『ESD(持続可能な開発のための教育) 【Education for Sustainable Development】』

という言葉がよく聞かれるようになりました。

「世界が直面している、資源・エネルギーや食料問題等の様々な課題を、相互に関連付けるととも

に、自らの暮らしや地域の課題と結び付けて考え、将来にわたって安心して生活できる、持続可能な

社会の実現を目指す学習や活動』のことです。

その持続可能な社会の担い手となる人に求められる、身につけたい力とは

  〇問題の本質を見抜き、思慮深く、建設的、協調的、代替的に思考・判断する力。

  〇自分で考え、感じる力。

  〇体験・知見を基にしながら、自分が望む未来の姿を予想・予測・期待する力。

  〇多様な価値観・考え・行動をみとめ、尊重する力。

  〇他者と協力・共同してものごとを進めようとする態度。

  〇コミュニケーションを行う力。

  〇環境と自分とのかかわりに関心をもち、大切にしようとする態度。

等であると考えます。

今年度、来年度の2年間、東京都の持続可能な社会づくりに向けた教育推進校に指定されました。ESDの求める力を子供たちに身に着けさせるために、ESDの視点と校内研究で取り組んできた「地域に愛着をもち子供の育成」の関連・充実を一層図っていきます。更に授業改善や教育計画の見直しをし、持続可能な社会を担う子供たちの育成のために、全教職員で取り組んでいきます。

保護者・地域の方々のご協力を、今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

 

日野市立日野第八小学校

統括校長 松永 式子