校長室だより

校長室だより

1学期に 大きく変わったこと

第1学期終業式の話

1学期に 大きく変わったこと

― なかよし班活動「なかプレ」 ―

 4月から今日まで、「日野八小が変わってきたな…」と嬉しく思うことが、何度もありました。その中で、一番大きく変わったと思うのが、なかよし班活動「なかプレ」です。

 昨年度までは「8プレ」という活動をしていましたが、この活動を、もっと楽しくするために、どんな「くふう」ができるだろう…先生たちは、一生懸命に考え、みんなで話し合いました。そして、「8プレ」は「なかプレ(なかよしプレイタイム)」へと、生まれ変わりました。

 でも、「くふう」したのは、先生たちだけではありません。日野八小の1年生から6年生までの皆さんも、たくさんの「くふう」をしています。リーダーである6年生の「どんな遊びをしたいかな?」という問い掛けに、1年生から5年生までが様々な意見を出します。遊びながらにも「どうしたらもっと楽しくなるだろう」と考えたり、みんなが楽しめるルールをつくったりして遊んでいます。ここにも、たくさんの「くふう」があります。

 そして、八小の子供たちや先生方の「くふう」する姿を見て、「八小お助けしよう隊」の保護者や地域の皆さんが、「協力します!」と声を上げてくださいました。用具の準備や片付け、困っている人の手助け、表示づくりなどをして、皆さんや先生方を助けてくださいます。9月の「なかプレ」を前に、すでに「くふう」した楽しい表示などを作りはじめてくださっています。

 新たにスタートした「なかプレ」は、日野八小の子供たち、先生方、お助けしよう隊の皆さんの「くふう」が一つになってでき上がっているといえます。

 今年度の「チャレンジ目標」は、「くふうでつくる 日野八小」です。「かなプレ」は、これからも、みんなの「くふう」によって、もっともっと楽しくなっていくのだと思います。

 2学期は、運動会や音楽会など、様々な行事があります。このような行事は、「くふう」のチャンスです。自分で考えたり、友達と話し合ったりしながら、いろいろなアイデアを出し、それを基に、たくさんの「くふう」をしていきましょう。そうすることで、今年度のチャレンジ目標「くふうでつくる 日野八小」を達成し、「今よりもっと楽し学校」を実現していきましょう。

みんなに 笑顔を 届けよう(八小ゆうびん)

全校朝会の話(7月10日)

みんなに 笑顔を 届けよう

ー 八小ゆうびん ―

 コロナ禍で一度は途絶えていた「八小ゆうびん」は、昨年度から再開しました。代表員会を中心とした子供たちの願いから、この取り組みが復活しました。昨年度のテーマは、「みんなに ありがとうを つたえよう」でした。昨年度の学校づくりの重点目標「ありがとうが あふれる学校」に沿ったテーマで、同じクラスと友達、同じ学年や他の学年の人たちにも、メッセージを添えたはがきを校内ポストに出して、「ありがとう」を伝えました。

 今年度のテーマは「みんなに えがおを とどけよう」です。今年度の学校づくりの重点目標は「工夫でつくる ひの八小」です。このテーマの通り、代表委員の皆さんは、テーマを工夫しました。昨年度と同じことを、同じように行うだけでなく、今年度の代表委員の皆さんの思いを基に工夫をして、この取り組みを行おうとしています。このような「工夫」によって、この取り組みが昨年度よりさらに進化し、発展したものになっていきます。そして、 このような「工夫」が、学校生活のいろいろな場面で行われることで、ひの八小が「今より もっと楽しい学校(子供たちと教職員の共通目標)」になっていくのだと思います。

 1学期が間もなく終わろうとしているこの時期に、「八小ゆうびん」でメッセージを届け、メッセージをもらった人も、送った人も「えがお」になれるとよいと思います。1学期の残りの登校日は8日間です。この期間に、ひの八小を「えがおでいっぱいの学校」にしていきましょう。

 

 

一人では見られない景色がある…。

全校朝会の話を基に

体操競技 田中佑典 選手からのメッセージを基に…

 東京都の「笑顔と学ぶの体験プロジェクト」により、体操競技の田中佑典(たなか ゆうすけ)選手が来校し、子供たちにマット運動の実技を見せてくださいました。同時に、田中選手から子供たちに、自らが選手として歩んできた道のりの中で、考えたことや感じたことをお話しくださいました。

 田中選手は、「力を集めて、合わせよう!」と子供たちに呼びかけてくださいました。いろいろな方々にお世話になり、支えていただく中で、たくさんの力をいただいてきた。競技に打ち込む中で、続ける力、見たり聞いたりする力、チャレンジする力、認め合う力など、様々な力を身に付けてきた…。この力を集めて発揮することで、「なりたい自分になれる」…。

 本日の全校長会では、このメッセージについて、子供たちと一緒に考えました。そして、田中選手は、「たくさんの人からたくさんのことを学び、一生懸命に取り組むことで、自分の目標は 達成できる。」と教えてくださったことに、改めて気付くことできました。

 また、田中選手は、「一人では見られない景色がある。仲間は、自分一人では見られない景色を見せてくれる…」とも、お話しくださいました。この言葉には、「仲間と一緒なら、自分一人ではできないことも きっと できる!」という力強いメッセージが込められていたことを、子供たちと確かめました。

 本校では、様々な体験活動や学習活動、行事などの取り組みの中で、子供たち一人一人が自らの役割を果たし、その姿を互いに認め合い、振り返ることを通して新たな課題を見いだしていく活動を重視しています。このような学校生活の中で、子供たち一人一人が「自分が動けば 何かが変わる! 仲間と動けば 何かができる!」ということを実感できるようにすることを目指しています。今回の田中選手からのメッセージから、私たちが目指していることの大切についても、改めて価値付けをしてだだいたような気持ちでいます。

 引き続き、子供たちと教職員の共通目標「今より もっと楽しい学校をつくる!」を合言葉に、多様な仲間とのかかわりの中で、自分の力を高め、同時に、相手もまた高まっていくような活動を目指して、工夫を重ねていまいります。

各学年の役割…どこで果たす?

 

全校朝会の話

各学年の役割を果たす

ーいつ、どこで果たす?―

 4月から、日野八小を「今より もっと楽しい学校」にするための、各学年の役割について話してきました。また、実際にその役割をはたしている姿を、毎日の学校生活の中で見付け、全校朝会で紹介していきました。

 「役割を果たす…」と言いますが、この「役割」は、いつ、どこで果たせよいのでしょうか。次の場面で、自分たちの役割を理解して活動できるとよいと思っています。

1 クラスのなかで 

2 学年のなかで

3 行事のなかで(運動会や学習発表会など)

4 交流のなかで(他の学年、幼稚園・保育園、中学校、保護者や地域の皆さん)

 もう一つ、この役割をみんなで果たしてほしい場面があります。それは、「なかよし班活動」です。特に、「なかよしプレイタイム」は、みんなで この役割をはたすチャンスです。

 一つの「なかよし班」の中には、いろいろな学年の仲間がいます。この一人一人が、自分の役割をはたすことで、「もっと楽しい なかプレ」になるはずです。みんなで役割をはたして、「なかプレ」を盛り上げ、楽しんでいきましょう。

 次回の「なかプレ」は、6月21日(水)です。6年生のみなさん、今から準備をよろしくお願いします。また、遊びを盛り上げるヒントが、PC室の前の掲示板に貼ってありますので、参考にしてください。

3年生は、最上級生!

全校朝会の話

3年生は、最上級生!?

 3年生は、最上級生…。これは、八小のみんなで目指している目標「今より もっと楽し学校をつくる」を実現するための、3年生の役割についての話です。

 1年生から6年生までを、上の学年(4・5・6年生)と下の学年(1・2・3年生)に分けたとき、3年生は、下の学年の最上級生になります。そして、私たちの目標を達成するための3年生の役割は「下学年の最上級生!」です。

 「下学年の最上級生」として、3年生に一番大切にしてほしいことは、1年生・2年生が頑張る姿を見付けて、はげましの声をかけることです。「なかプレ」や「集会活動」「学校行事」などの場面で、3年生には、1・2年生の姿をしっかりと見守ってほしいと思っています。

 それと同時に、期待していることがあります。3年生ががんばる姿を、1・2年生に見せてほしい…ということです。

 1日の生活をよく見てみると、3年生ががんばる姿は、いろいろなところに見られています。そうじの時間に、役割分担をし、声をかけ合いながら廊下や階段をきれいにしている3年生。そうじが終わったあとに教室に戻り、すぐに連絡帳を書く3年生…クラスのやくそくを守り、やるべきことに集中して取り組んでいます。教室前の廊下には、動植物の観察コーナーがあります。ここで動植物を注意深く観察している3年生にも出会います。教室に掲示してある「観察シート」は、1・2年生だったころに比べて、とても詳しく、わかりやすくなっています。鉄棒の学習でも、安全に気を付けて全力を尽くす姿、友達と教え合う姿、動き方を工夫して、もっと楽しい学習にしようとする姿…。どれをとっても、3年生の一生懸命さを感じます。

 3年生には、「自分たちの 学校生活を、自分たちの 力で もっと楽しくしていく力」があります。3年生が、下学年の最上級生としての役割を果たすことで、八小が「今より もっと楽しい学校」に変わってきます。こんな力をもった3年生を、みんなで応援していきましょう!

 

1年生 がんばっています! 楽しんでいます!

全校朝会の話

1年生

―がんばっています! 楽しんでいます!-

  1年生の役割は、「じぶんで できることは、じぶんで する。」です。入学してから2か月が過ぎ、1年生は、毎日、いろんなことに挑戦しています。

 1年生は、1組から3組までの各クラスで、自分たちのクラスの目標をつくりました。この目標には、「げんき」「がんばる」「なかよく」「やさしい」…などの言葉が並んでいます。これらの言葉は、担任の先生が「どんなクラスにしたいですか?」と聞き、1年生のみなさんが答えた言葉です。この目標を見ると、1年生のみなさんが、どんなクラスにしたいと考えているか、どんな学校だと楽しく過ごせると考えているか…という1年生の思いが伝わってきます。

 1年生の教室を見てみると、「自分たちでできること」が、どんどん増えていることが分かります。4月には、6年生に手伝ってもらっていた朝の支度も、入学式の前に6年生が準備してくれた教室の飾りも、今は、自分たちでできるようになっています。書けるようになったひらがなも、増えてきました。計算もできるようになりました。係の仕事、給食当番やそうじ当番も、自分たちでやっています。

 先日、そんな1年生を見ていてすごいな!」と思うことがありました。それは、音楽集会での1年生の歌声です。3年ぶりに、全校のみんなが校庭に集まって、校歌と「八小の未来」の2曲を歌いました。その中で、一番元気がよく、一番大きな声で歌っていたのが1年生でした。この声を聞いて、学校全体が明るく元気になりました。

 1年生が がんばることで、学校全体が明るく元気になる…ということは、1年生には、学校を明るく元気にする力がある…ということです。1年生が、自分たちにできることに力いっぱい取り組む姿を見ると、その姿を見た周りの人にも元気が湧いてくるのです。

 これからも、「自分にできることを自分でしょう」と、がんばる1年生を、八小のみんなで応援していきましょう。そして、1年生のみなさんは、がんばる姿や入りいろな事への挑戦を楽しむ姿を、これからも大切にしていってください。

リーダーへの入門 -4年生の役割ー

令和5年5月15日(月)全校朝会の話

リーダーへの入門

― 4年生の役割 ―

 日野八小みんなの共通目標「今より もっと楽しい学校をつくる!」を実現するために、それぞれの学年が、自分たちの役割を果たそうとして、歩み始めています。

 4年生の役割は、「リーダーへの入門」です。ところでリーダーへの入門」とは、  いったい何でしょう?それは、次の3つのことに挑戦することです。

 ① 上の学年の一員として、5・6年生の動きをよく見る。

 ② 次のサブリーダー、リーダーとしての力を身につける。

 ③ 学年や学級を「今より もっと楽しくする」 取り組みを、自分たちの力で進めていく。

 先日の「委員会紹介集会の4年生の感想」の中に、「リーダーへの入門」の①と②に向かっ   て進んでいる4年生の姿を見ることができました。4年生の感想の中には、次のようなことが書かれていました。

 ◇発表の仕方を学ぶ姿 ⇒「とてもわかりやすく、上手な発表の仕方だな。」

 ◇新しいことに気付く姿 ⇒「委員会では、そういう仕事をしていてくれたんだ…。」

 ◇やる気いっぱいの姿に心を動かされた様子                                

   ⇒「委員長や副委員長さんは、めあてや夢をもっていてすごいな。一生懸命だな…。」

  ◇委員会活動をやってみたいと思う姿 ⇒「来年は、自分たちもがんばりたい!」

  ◇サブリーダーになった時の自分を思う姿 ⇒「自分も今の5・6年生のようになりたい!」

  ◇5・6年生に感謝する姿

   ⇒「委員会のおかげで、楽しい学校生活がおくれているんだな…。ありがとう!

 5月16日(火)に、4年生は校外学習に行きます。そのめあてにも、4年生の思いがあふれています!サブリーダー・リーダーへの第1歩を踏みだした4年生を、みんなで応援していきましょう!

 

校外学習『高尾山』 めあて … 自分をバージョンアップしよう!
1 頂上まで登りきる強いからだと心
2 友達を思いやるやさしさ
3 苦手なことに立ち向かう強さ
4 自然を楽しむゆとり
5 たくさんの人と笑顔であいさつ
高尾山にのぼって、ちょっぴり…強く、やさしく、大きくなろう

 

 

  

 

1年生を見守る2年生

5月8日(月)全校朝会の話

1年生を見守る

― 2年生の役割 ー

  先日、校庭で、1年生と2年生の交流会がありました。交流会で、2年生が1年生を見守る姿が、たくさん見られました。

 日野八小のみんなで目指しているテーマ「今より もっと楽しい学校をつくる」ために、各学年が担う役割のがありました。その中で、2年生の役割は「1年生を見守る」ことでした。この交流会の中で、2年生が、自分たちの役割をしっかりと果たしていた姿を、紹介します。

 まずは、校庭に集合する時のことです。グループごとに集合しましたが、1年生が迷わないように…と考えて、2年生がグループのプラカードを持って校庭で待っていました。

 校庭を移動する時にも、2年生は、1年生のペースに合わせて歩いていました。

 自己紹介をするときも、2年生から先に自己紹介をして、1年生にお手本を見せていました。1年生が自己紹介をすると、2年生が一人一人に拍手をしていました。

 遊具での遊び方の説明も、1年生に伝わるようにと、丁寧に、分かりやすく「工夫」していました。2年生と1年生が、一緒になって遊ぶ姿も、とても楽しそうでした。

 2年生は、1年生の案内をしながら、「こんなところにきれいな花が咲いている…。」「こっちの階段の方がのぼりやすいな…。」など、新しいことを発見していました。

 交流の時間の最後には、2年生から1年生に「また、一緒に遊ぼうね。」という言葉がありました。そんな2年生に、1年生から「ありがとうございました。」という言葉がおくられました。

 「今より もっと楽しい学校をつくる」ために、2年生が「2年生の役割」を一生懸命に 果たしている姿が、とても素晴らしかったです。このような取組を通して、私たちの日野八小が、「今より もっと楽しい学校」になっていけるのだと思います。

 2年生のみなさん…ありがとうございました。

 

→ 2年生の子供たちは、1年生と楽しい時間を過ごしながら、1年生に校庭での遊び方やルールを伝えることができるようにと、言葉を選び、説明の仕方や話し方、遊具を回る順番を考え、役割分担をして当日に臨みました。この過程で、2年生が「1年生のために…」と考えて「工夫したこと」が数多くありました。「今より もっと楽しい学校をつく」ために、本校の児童と教職員が共有するチャレンジ目標は、「くふうでつくる 日野八小 ―すすんで・みんなで・楽しんで―」です。2年生の姿に、自分たちの力でこの目標を達成していこうとする力強さを感じています。                     

 

子供がつくる「委員会活動」

5月1日(月)

今より もっと楽しい学校をつくる!

子供がつくる「委員会活動」

 昨年度から、本校では、子供と教職員の共通テーマ「今より もっと楽しい学校をつくる!」を実現するための取り組みの一つに、「委員会活動」を位置付け、活動の活性化に取り組んでいます。

 5・6年生で組織する委員会活動は、ともすると、学校全体に関わる仕事が各委員会に割り振られ、その仕事に委員会のメンバーが当番制で取り組んでいく活動になりがちです。この「やらされる委員会」から、子供たち自身が「今より もっと楽しい学校づくり」に向けて「やってみたいこと」にチャレンジする委員会に変えていこう…としています。この取り組みが、少しずつ前進してきました。

 月に1回の委員会活動の時間の終了後に委員長が集まる「コア・ミーティング」も、昨年度からスタートしました。2年目のコア・ミーティングは、昨年度より一歩前進しています。委員長同士で、お互いの委員会の役割を理解した上で、自分たちの活動をもっと楽しく、充実したものにするために委員会同士で協力を求め合う姿が見られるようになってきました。

<先日のコア・ミーティングの様子です>

〇代表委員会 … 私たちは、5月18日(木)にユニセフ募金を予定しています。ほかの委員会の皆さんにも協力してもらいながら進めていきたいと思っています。放送委員会に、募金のお知らせのアナウンスをしてほしいと思います。募金のポスターがユニセフ協会から届いているので、広報委員会に掲示をお願いしたいと思います。

〇放送委員会 … はい。それなら、朝の放送の時間を使ってアナウンスできると思います。ちょうど、木曜日は私の担当の日です。

〇代表委員会 … ありがとうございます。よろしくお願いします。

〇広報委員会 … (ポスターの現物と総量を確認した後)これなら、掲示できます。掲示の仕方について相談します。

〇図書委員会 … 私たちは、6月12日(月)~23日(金)まで、読書週間を予定しています。各クラスから「おすすめの本」を1冊ずつ選び、ポスターにしてもらおうと思っています。広報委員会で掲示をしてもらえますか。

〇広報委員会 … わかりました。掲示します。

〇栽培委員会 … 「おすすめの本」は、クラスからだけでなく、栽培委員会からも出したいと思いますが、いいですか。栽培や植物、自然に関する本などが紹介できたらいいなと思っています。

〇図書委員会 … ぜひ、お願いします。

 まだまだ、話し合いは続きます。「今より、もっと楽しい学校」の実現に向けて、子供たちが自ら動き始めていることが伝わってきます。子供が自分たちの力で、自分たち日野八小のための「委員会活動をつくっていこう」とする姿を、私たち教職員は全力で支えていきます。

5年生の決意 「全力サブリーダー!」

4月24日(月)全校朝会の話

5年生の決意 「全力サブリーダー!」

 日野八小の各学年の「役割」…5年生は「サブリーダー」です。5年生の教室の前には、「全力サブリーダー」と大きく書かれた文字が貼ってあります。今年度の5年生は、「サブリーダー」を越えた「全力サブリーダー」として活躍すること目指しているのです。

 「全力サブリーダー」とは、どんなサブリーダーのことなのでしょうか。掲示物を見てみると、「何事にも、全力をつくすこと」であると考えてることが分かります。

 何事にも…つまり、リーダーである6年生を支えることにも…。自分たちが5年生としてやるべきことにも…。毎日の生活の中で取り組むいろいろなことにも…今もっている力をすべて出しきって、いつでも 全力をつくす…ということを大切にしようとしているのです。

 この言葉に、5年生の強い決意が伝わってきます。

  5年生は、すでに、「全力をつくす姿」を、いろいろな場面で発揮しています。体育の授業でのバトンパスでは、「全力でバトンをパスする姿」「仲間を力いっぱい応援するする姿」がありました。体育館に集合・整列した場面では、「真剣に話を聞く姿」「力いっぱい物事に取り組もうとする姿」がありました。詩を視写した掲示物からは、「一文字一文字を、最後まで丁寧に、きれいに書こうとする姿」を感じます。また、図工の作品づくりでは、「工夫して表現しようとする姿」「自分の個性を生かそうとする姿」が感じられました。毎日に生活の中で見られるこのような姿から、5年生が「全力をつくす姿」を見ることができます。

 5年生の学年だよりのテーマも「全力」です。5年生には、5年生全員の力を合わせて、この目標を達成してほしいと思います。

 6年生のみなさんは、このような5年生を頼ってください。1年生から4年生のみなさんは、5年生の「全力で取り組む姿」を見たら、ぜひ、拍手をおくってほしいと思います。 そして、5年生が日野八小での「自分たちの役割」を果たしてくれていることに「ありがとう!」の言葉をおくりましょう。

   5年生の決意.pdf

6年生 もっと楽しい学校をめざして!

4月17日(月)全校朝会の話

今より もっと楽しい学校をめざして

 ー 日野八小のリーダー 6年生 ―

 日野八小には、各学年に「役割」があります。6年生の役割は、日野八小の「リーダー」です。今、6年生は、1年生が安心して学校での一日を過ごせるようにと、1年生を支えています。

 6年生の教室の前には、6年生の決意が貼ってります(PDFデータ参照)。その掲示には、「ブラボーリーダー」という言葉があります。6年生は、日野八小のリーダーとして、「ブラボーリーダー」を目指そうとしているのです。このような言葉で、自分たちが目指すリーダー像を示した6年生に出会たことは、これまでにありませんでした。6年生の決意が思いが伝わってきます。

 1年生の入学式での6年生代表児童の言葉、始業式での6年の言葉からも、6年生が「ブラボーリーダー」として歩み始めたことが伝わってきました。

 6年生のみなさんは、「日野八小のリーダー」として「今より もっと楽しい学校をつくる」ことを目指し、その第一歩を踏み出しました。これから卒業までの毎日、「ブラボーリーダー」として、存分に力を発揮してほしいと思います。

 各学年の皆さんも、自分たちの学年の「役割」を見つめ、新しい一歩を踏み出していきましょう。そして、日野八小を、全校の皆さんと私たちで、「今より もっと楽しい学校」にしていきましょう。

ブラボーリーダーを目指して(6年生) .pdf

 

令和5年度のチャレンジ目標

 本校では、目指す学校像「すべての子供の活躍の舞台 日野第八小学校!」を実現するために、子供たちと教職員が共有しているテーマがあります。

 学校づくりのテーマ 「今より もっと楽しい学校をつくる」

 このテーマの実現を目指し、1年間のチャレンジ目標を設定しています。

 チャレンジ目標  令和3年度  今できることに 力いっぱい!

          令和4年度  ありがとうが あふれる学校

 そして、令和5年度のチャレンジ目標は…

   くふうでつくる ひの八小 ーすすんで・みんなで・楽しんで―  

 本校では、これまで、子供たちと教職員が共に考え、ESDミーティングや委員会活動の改革、たてわり活動「8プレ」など、子供たちが「力いっぱい」に取り組める場をつくってきました。また、代表委員会の「ありがとう郵便」、学級内や他学年との「ありがとうカード」の交流、運動会や学習発表会の頑張りを讃え合う学年間の交流などにも取り組んできました。子供たちが主体となったこれらの取組によって、これまでのチャレンジ目標が達成できたことを、子供たちとともに確かめてきました。

 これらの取組をさらに充実させるとともに、子供たちのアイデアを生かして「今より もっと楽しい学校」へと前進していくことを目指し、令和5年度のチャレンジ目標を設定しました。

 このチャレンジ目標の設定には、令和4年度の卒業生の思いも込められています。卒業生が学校のリーダーとしてのバトンを渡す5年生(現6年生)に送った言葉や、卒業生がこれから先の八小に託す思いを書いたメモの中に、「みんなで力を合わせて工夫することで、もっと楽しい学校をつくってほしい…。」という言葉がありました。

 そして、今、6年生は令和5年度のリーダーとして、チャレンジ目標を達成するための活動を始めています。

 6年生をリーダーとし、チャレンジ目標の達成を目指して「工夫」していくことで、日野八小を「今より もっと楽しい学校」にしていけるよう、子供たちと共に歩みを進めていきます。

 

「ありがとう」を伝え合う子供たち

「ありがとう」を伝え合う子供たち

 日野第八小学校の今年度の学校づくりのテーマは「ありがとうが あふれる学校!」です。子供たちと教職員が、このテーマを共有して、様々な活動に取り組んでいます。

 この取り組みが始まって7か月が過ぎた先日、全校の子供たちに「『ありがとう』を伝えていますか?」と質問しました。すると、全児童651人の95%にあたる618人から、「はい」という答えが返ってきました。

 子供たちが、このテーマを折に触れて思い出し、運動会のテーマに反映させたり、異学年との交流時に「ありがとう」を伝え合ったりしてきたことが、この数値に反映されているのだと思います。子供たち自身が、「ありがとう」を友達や家族、その他の皆様に伝えていると自覚することができていることを感じます。

 「ありがとう」を伝えることで、お互いが認め合い、感謝し合い、目標に向かって共に歩んでいこうとするあたたかく、力強いかかわり合いが生まれるようにすることが、このテーマに込められたねらいです。このテーマの実現に向けて、一人一人が具体的な取り組みをしているからこそ、「95%」という数値が見られたのだと思います。

 今週末には、学習発表会があります。制約の中での開催となりますが、運動会同様、子供たちは、この発表の場を、日頃お世話になっている家族やその他の皆さんに「『ありがとう』を伝える場」と捉えて準備を進めています。学習発表会での一生懸命な表現を通して、子供たちの「ありがとう」が、皆様のもとへ届くことを願っています。

 

挑戦することの楽しさ・楽しみ方

令和4年9月26日

挑戦することの楽しさ・楽しみ方

  全校朝会で、2回に分けて、「挑戦することの楽しさ」と「楽しみ方」について、子供たちに話しました。

 2学期に入り、「働く消防写生会」で入賞した子供、「夏休み 自由研究発表会『はっけん!』」で発表に取り組んだ子供、日野市の水泳大会で優勝や上位入賞を果たした子供など、学校の内外で様々なことに挑戦している子供たちの姿を目にします。

 「挑戦してみよう!」と一歩踏み出し、やり遂げたとき、挑戦した人だけが味わえる様々な心の動きを体験することができます。願いがなかったうれしさ、努力が実を結ぶ喜び…。一方で、挑戦してみたけれど力が発揮できなかった悔しさ、願いをかなえることができなかった悲しさ…。いろいろな気持ちを味わいます。このどちらも、挑戦したからこそ味わうことができる心の動きです。この心の動きが、次の目標設定や、新たな挑戦への意欲、挑戦の仕方の工夫や改善へと子供たちを導き、その繰り返しの中で、自分の成長への手応えを感じていくことができるのだと思います。子供たちが、このような「挑戦」を、自分の興味や関心、これまでの経験に合わせて、数多く積み重ねていけるようにしたいと考えています。そのための、環境や条件を整備することが、大人の役割だと思います。

このような考えのもと、「挑戦することの楽しさ」や「楽しみ方」について、子供たちに話しました。

 挑戦することには、以下の二つの楽しみ方があり、楽しさがあると考えています。

 ① 今できること、得意なことに挑戦し、もっと上手に、もっと得意になること
 ② まだできないこと、苦手なことに取り組み、少しずつ上手になっていくこと、

  一歩前進すること


 2学期は、日常の学習をはじめ、運動会、学習発表会など、子供たちが挑戦できる場面や行事が数多くあります。これらを生かして、子供たちが、自分が一番やってみたいと思ったことに、力いっぱい挑戦していけるようにしたいと考えています。

 全校朝会では、このような話をし、挑戦しようとする子供たちに、エールを送りました。

 

第1学期の大きな変化(校長室から)

第1学期の大きな変化

 八小は、第1学期に大きな変化をしました。5・6年生の子供たちを中心とした「委員会活動が活性化」したことです。

 現在、八小では、子供たちと教職員の共通の目標「もっと楽しい学校をつくる!」を合言葉に、様々な活動に取り組んでいます。その一つとして、委員会活動の在り方について考えてきました。学校を、もっと楽しくするために、自分たちの委員会にできることは何だろう…。子供たちがこの視点からこれまでの委員会活動を見直しました。そして、各委員会で「こんなことをしてみたい!」「こんなこともできる!」ということを出し合って、1年間の目標や活動内容を決めました。

 これまでの本校の委員会活動では、「学校全体にかかわる仕事に、自分たちが分担して取り組む」という考え方が主であったため、当番活動に忘れずに取り組むことが中心となっていました。しかし、今年度は違います。子供たちが、自分たちで考え、動き始めました。 

 例えば、放送委員会。1学期最後の1週間、お昼の放送では「八ヶ岳・日光 移動教室特集」を企画しました。5年生、6年生が移動教室で訪れた場所や、仲間と共に過ごして感じたことなどについて語る番組です。1年生から4年生までのみんなに、高学年の楽しい行事を紹介したい…と考えて企画したものです。また、放送室の前にポストを用意しました。このポストには、放送委員会に取材してほしいことや、クラスであった楽しい出来事などをメモして入れることができます。このメモを基に、番組をつくろう…という企画です。これも、新しい取り組みです。また、給食委員会では、給食の食器や食缶が乗ったワゴンの片付け方をチェックする「ワゴンチェック」をしました。継続してきちんと片付けができたクラスを給食の放送で紹介し、賞状を渡します。この取り組みは、昨年度も行いました。しかし、今年度は、この取り組みに、新しい価値を加えて実施しています。「八小の給食やSDGsの『食品ロス』への関心を高めたい。」という給食委員会の思いです。企画そのものは昨年度と同様でも、取り組みの先にある「ねらい」が大きく異なっています。これまでになかった企画に挑戦する委員会、これまでの活動に新たな価値を加えて実施する委員会…。どちらも、子供たちが考えた新たな取り組みです。

 そして、今年度からスタートした「コアミーティング」。各委員会の委員長が集まり、それぞれの目標や取り組みの内容を共有します。7月のコアミーティングでは、2学期の活動の重点が各委員会から報告されました。このミーティングが、各委員会の活動の活性化に大きな役割を果たしています。

 5・6年生という本校のサブリーダーとリーダーが一緒になり、委員会の活動が活性化したことで、「もっと楽しい学校」に向けて、着実に前進したことを実感しています。第2学期も、委員会活動をさらに発展させ、「子供たちが自ら考え、工夫して取り組む委員会活動」が、本校の特色となって根付いていくことを期待し、引き続き子供たちとともに歩みを進めてまいります。

   

委員会活動の発展

委員会活動の発展

― 子供たちがつくる学校へ ―

 「今より もっと楽しい学校をつくる!」を子供たちと教職員の共通の合言葉として、今年度の教育活動を進めています。その中で、5・6年生による委員会活動が変わり始めています。

 委員会活動は、4・5・6年生が同じことに興味・関心をもつ異学年の仲間と共に活動するクラブ活動とは趣旨が異なります。学校全体にかかわる仕事を高学年の子供たちが役割分担をして担い、全校の子供たちの生活が充実したものになるようにするという意図があります。そのため、これまでの委員会活動は、日常的に繰り返し行う当番や点検、清掃などの環境整美などが中心になりがちでした。同じ5・6年生でも、自分の委員会以外でどのような活動をしているか、お互いによく分からない状況もありました。

 5・6年生といえば、本校のリーダー(6年)とサブリーダー(5年)です。今、学校の中心となって動くこのメンバーが集い活動する「委員会活動」が、子供たちが自分たちの力で活動する場に変わり始めています。

子供たちが自分たちの力で目標や取り組みの重点課題を見いだし、計画を立て、役割分担をして協働し、取り組みの成果を振り返って自分たちの活動を改善していく…。委員会活動を、このような場にしていこうと、子供たちと教員との対話が始まりました。

まずは、各委員会の目標の設定です。「『今より もっと楽しい学校をつくる』ために、自分たちの委員会でできることは何だろう…。」と考えることからのスタートです。そして、

6年生の委員長を中心に話し合い、各委員会が下表のような目標をきめました。目標の中には、本校が進めてきたSDGsとの関連で、自分たちの役割を考えている姿も見られました。次は、その目標を達成するために「やってみたいこと」について話し合ったり、「『今取り組んでいることが、もっと楽しい学校づくり』にどうつながっているのか」について話し合ったりしました。そして、委員会発足から3か月が経った今、それぞれの委員会が具体的な取り組みを始めました。各委員会の目標や取り

組みを共通理解し、委員会相互の連携を深めるため、各委員会の委員長による「委員長会議」もスタートしました。また、1階廊下の掲示板には「委員会コーナー」を設置し、各委員会の目標とともに、活動の様子を写真やポスターで紹介できるようにしました。このコーナーは、各委員会の子供たちが更新していきます。

 このような取り組みを通して、5・6年生を中心として、子供たちが自分たちの力で学校をつくっていく経験が積めるようにしていきたいと考えています。そして、「自分が動けば何かが変わる。仲間と動けば何かができる。」という実感を、本校のリーダー、サブリーダーが味わうことができるようにしていきたいと考えています。

 <各委員会の目標>

委員会名 目  標
代表委員会 「ありがとう」があふれる もっと楽しい学校に!
集会委員会 八小の1年生から6年生までが もっと楽しくなる集会をしよう
広報委員会 廊下や階段を通る人たちへ 思いを届けられるように きれいに掲示する
体育委員会 みんなが気持ちよく体育ができるようにしよう!
放送委員会 学校のみんなが楽しめるような 放送をする
図書委員会 全校のみんなに 本を好きになってもらう
保健委員会 みんなが健康・安全でいられる 清潔な八小
給食委員会 八小の給食やフードロスへの関心を高めよう!
環境委員会 節電を 特に気にする
栽培委員会 みんなで協力して 植物を育てる

 

 

令和4年度のスタート 『もっと楽しい学校をつくる~「ありがとう」があふれる学校~』

― もっと楽しい学校をつくる ―

「ありがとう」が あふれる学校

校長 船山 徹

 

 令和4年度がスタートしました。今年度も、子供たちや教職員と共にめざす「学校づくりのテーマ」を設定し、その実現に向けて取り組んでまいります。

令和3年度の学校づくりのテーマは、「もっと楽しい学校をつくる」でした。令和4年度の学校づくりのテーマは、これを継続していくこととしました。このテーマの継続を決めた背景には、令和3年度の卒業生が、卒業直前に5年生に残したこのような言葉がありました。

6年生:私たちは、日野八小のリーダーとして、「もっと楽しい学校をつくる」ことを目

指してきました。そのために、「今できること」に、力いっぱい取り組んできま

した。5年生の皆さん。これからは皆さんが日野八小のリーダーとなって、今

よりも、「もっと楽しい学校」をつくっていってください。

 この言葉を受け止めた5年生は、「6年生からのバトンを受け継ぎました!」と力強く答えていました。卒業式2日前のことでした。

 このバトンを受け取った5年生が、今日から最上級生となりました。子供たち自身が引き継いだこのバトンを、本校のリーダーとなった6年生が中心となって、全校の子供たちの力で実現していくことを期待して、このテーマを継続します。

 その実現に向けて大切にしたいこととして、これまでの「今できることに力いっぱい取り組む」ことに加え、「『ありがとう』が あふれる学校」を、子供たちが毎日の自分たちの生活を見つめる視点として投げかけていきたいと考えています。

 私は、「ありがとう」という言葉は、人と人とを結びつける特別な力をもった言葉だと思っています。「ありがとう」は、誰かが自分や自分たちに何かをしてくれた時に、その相手に伝える言葉です。あなたが私にしてくださったことが、私にとって、ともてもうれしいことなのです…あなたのその気持ちに、感謝しています…。そんな意味が込められているのだと感じています。この言葉を受け取った相手は、その瞬間、自分の言動やそこ込めた思いがその人に受け入れられたことを感じます。そして、その思いに相手が喜びを感じ、その人の役に立てたこと、その人の心が動いたこと…などを感じます。私は、ここに「自己肯定感」や「自己有用感」「自己効力感」などのもとがあるのだと考えています。あなたは私にとって必要な人であり、大切な人なのです…。「ありがとう」は、それを伝えることができる、とてもあたたかく、やわらかく、美しい言葉だと思うのです。

「ありがとう」の言葉が、学校のいろいろな場面で聞かれ、学校中にあふれてきたとき、

日野八小は、今よりもっと、お互いを大切にし合える場になるのだと思います。その安心感の中でこそ、子供たちが、今できることに力いっぱい挑戦し、やり遂げるエネルギーと

目標の達成をあきらめない粘り強さを存分に発揮できるようになると考えています。

 今年度、本校では、「ありがとう」の言葉を大切にし、一人一人のつながりを今以上にあたたかく確かなものにしていくことで、「もっと楽しい学校」を目指してまいります。皆様には、引き続き、お力添えをいただきますよう、お願いいたします。

 

第1回「ひのはちESDミーティング」を終えて

第1回「ひのはちESDミーティング」を終えて

 校長 船山 徹

 3月9日(水)に、第1回「ひのはちESDミーティング」を実施しました。これは、本校の特色の一つであるESDの学習で、子供が自分たちで調べたことや実践していることなどを、全校の子供たちに向けて発表するイベントです。本校での新たな取組に、3年生から5年生までの15組・45名の子供たちがエントリーし、その内容を堂々と発表しました。

 冬休みに入る前。各担任から子供たちに「先生たちは、今、こんなイベントを企画しているのだけれど、やってみませんか?」と、この企画について投げかけました。すると、私たちの予想をはるかに超える子供たちが、グループや個人でエントリーしました。それ以来、子供たちは、休み時間や放課後の時間を上手につかって計画的に準備を進めてきました。子供たちが選んだテーマは様々であり、プレゼンテーション画面を工夫したり、ストーリー仕立てにしたりするなど、発表の内容や方法も多様でした。発表に挑んだ子供たちの意欲、アイデア、堂々とした姿は実に素晴らしく、頼もしいものでした。3年生は、「下の学年の最上級生」らしい姿で、5年生は「次の最上級生」らしい姿で、4年生は、「次のリーダーを支えるサブリーダー」になるにふさわしい姿で発表の舞台に立ちました。そして、その姿を1年生から6年生までの子供たちが、リモート中継によって各教室で見守りました。(たちばな学級は、後日、別の形で参観する予定です。)

 3学期の学校づくりのテーマは「バトンを渡す」です。一つ上の学年からバトンを受け取り、一つ下の学年にバトンを渡す…。今できることに力いっぱい取り組み、その姿を互いに見つめ合い、認め合ってこそ実現できるテーマです。一生懸命に発表する一人一人の姿に、「バトンを受けとり、バトンを渡そう」とする思いを感じました。今回の「ひのはちESDミーティング」は、このテーマの実現に向かって子供たちが歩みを進めた大切な場となりました。

 また、このイベントは、教職員と子供たちが、一緒になってつくり上げたイベントであったことにも、大きな価値を見いだしています。教職員が「発表の場」をつくり、そこに子供たちがエントリーし、子供たちがテーマに沿って一番関心のあることや取り組んでいること、チャレンジしてみたいことを発表しました。教員は、子供たちが困った時に一緒に考えるだけで、それ以外は子供たちの姿をしっかりと見守っていました。子供たちは、自分たちで考え、工夫し、練習を重ねて当日を迎えました。そして、その姿に1年生から6年生までの全員で拍手を送りました。教職員が環境を整え、その中で子供たちが存分に学び、力いっぱい活躍する…。本校がめざす学校像「すべての子供の活躍の舞台 日野第八小学校!」に向けて、また一歩、前進することができたと考えています。

 この実践にあたり、発表に挑んだ子供たちのご家族への励ましが、子供たちの勇気と自信につながっていたことも、とても強く感じています。改めて感謝申し上げます。令和4年度の修了式、卒業式まで、あと2週間となりました。子供たちが自信と期待をもって進級・進学できるよう、引き続き力を尽くしてまいります。

   

 メイン会場の様子               

                                    <メイン会場の様子>               <プレゼン資料の展示>

展覧会 生命力あふれる子供たちの夢の世界へ

                                  

学習発表会「展覧会」 

生命力あふれる子供たちの夢の世界へ…

                                  校長 船山 徹

 今週末は、学習発表会「展覧会」があります。コロナ禍の中、教職員と子供たちが工夫を凝らし、準備を進めてきました。

 先週から、子供たちの作品の体育館への搬入と展示が始まりました。はじめは、全校作品づくりです。密になることを避け、1学年・1クラスずつが役割分担をして少人数で体育館に行き、一つ前の学年、前のクラスから作業を引き継ぎ、大きな作品を完成させました。体育館奥の天井一面と、天井から床面にかけての空間を生かし、大きな作品ができました。次に、6年生の子供たちと教職員が展示に必要な資材を運び込み、会場を作りました。一つの仕事を終えると、「他にやることはありませんか。」と教職員に声をかける6年生。頼まれる前に動く6年生。自分たちが活躍すべき場であることをしっかりと自覚し、その期待に応えて作業に取り組む姿は、とても頼もしいものでした。次に、各学年の作品が搬入され、体育館の壁面いっぱいに展示されました。普段は運動する場所である体育館の雰囲気が、一気に美術館のようになりました。そして、今週に入ってからは、立体作品の搬入・展示です。躍動感のある作品、繊細に作られた作品、豪快さを感じる作品、やさしさやあたたかさを感じる作品…どの作品からも、子供たちのアイデアや感性の豊かさ、工夫する力や創造する力を感じ取ることができます。そして、入口の装飾…。冬をイメージして氷の世界を表現しています。白を基調とした氷の世界を抜けると、華やかな子供たちの夢の世界が空間いっぱいに広がります。

 先週末からは、放送委員会の子供たちが、各学年やたちばな学級に取材に行き、作品の見どころを紹介する番組を給食の時間に放送し、学校全体の雰囲気を盛り上げています。

 コロナ禍であり、一家庭お一人、参観時間を区切っての公開となりますが、子供たちの生命力であふれた会場にぜひお越しいただき、子供たちの作品への励ましや称賛の声をいただければ幸いです。

 

〇展覧会テーマ  表そう! わたしの想い

〇スローガン   きらきら光る 個性を 楽しもう

 

 このスローガンは、代表委員会が全校児童に、「どんな気持ちで学習発表会を迎えたいか」と問いかけて集めた「キーワード」を集約してつくったものです。全校の子供たちからは、「自分や友達の作品が輝くように…」との思いを込めて「きらきら」「光る」などの言葉が多く寄せられました。また、一人一人に違いがあるから素敵な作品が生まれるとい意味が込められた「個性」という言葉や、展示された自分や友達、他学年の作品など、たくさんの作品を見て楽しみたいという思いを込めて「楽しむ」という言葉が多く寄せられました。

 そこで、「表そう!わたしの想い」という全体テーマのもとで作られた作品の世界を楽しむ中で、自分が素敵だな…と感じる「きらきら光る たくさんの個性」が見つかるように…という思いを込めて、このスローガンをつくりました。(放送委員会の取材記事より)

3学期のテーマ「バトンを渡す」

3学期のテーマ 「バトンを渡す」

校 長 船山 徹 

 

 新しい年を迎え、新学期がスタートしました。子供たちはそれぞれに「今年の目標」を胸に登校してきていることと思います。子供たち一人一人の目標が実現できるよう、教職員一同、力を尽くしてまいります。

 3学期の学校づくりは、「バトンを渡す」をテーマとしました。

 2学期は、「今より もっと楽しい学校をつくる」をテーマに、様々な工夫を凝らし、今できることに力いっぱい取り組むことを大切にしてきました。3学期も、「2学期よりも もっと楽しい学校をつくる」ことを目指します。同時に、1年間のまとめとなる3学期を充実したものとし、より質の高い「楽しさ」を子供たちと教職員が共に味わえるようにしていきたいと考えます。そこで、大切にしたいことが「バトンを渡す」ということです。

それぞれの学年には、4月から、教職員と子供たちが一緒になって追求してきた「各学年の役割※」があります。その役割を、3学期の間に確実に果たすこと。そして、自分たちが担ってきたその役割を、次の学年に引き継ぐこと…。これが、「バトンを渡す」ということです。

 私は「バトンパス」は、バトンゾーンの中で、渡す者と受け取る者の間に生まれる、「とてもあたたかく力強い瞬間」だと思っています。バトンを手にして全力で走る者は、0.01秒でも早くバトン渡すことを「自分の役割」と考えて全力疾走します。次の走者に近付いても、次の走者がパスを受けるのにベストな状態になるまで自らのスピードを保って走り続け、その瞬間を待ちます。受け取る者は、スタートを切った瞬間から可能な限りの短時間でスピードを上げ、バトンを受け取る体制をつくります。お互いの体制が整ったその瞬間に、しっかりと握りしめて走ってきたバトンは、自走者の手のひらにグイっと押し込まれ、次走者は前走者がそうしたように、しっかりとそのバトンを握りしめます。そして、さらに次の走者にこのバトンを渡すという責任を胸に、自分の走路をしっかりと見つめて全力で走ってきます。前走者は、期待を込め、願いを託してその背中を見つめ、見守ります。バトンは、こうしてつながっていきます。

 私は、3学期の日野八小を、バトンを渡す子供たちの姿でいっぱいにしたいと思っています。子供たちが、各学年の自分たちの「役割」を踏まえつつ、今の生活がもっと楽しくなるように知恵を出し合い、工夫してやってみる。その結果得られる達成感や充実感を一人一人が味わう。そして、一つ下の学年に、自分たちが楽しんでいるその姿を見せ、「楽しみ方」を伝えていく。各学年の担う「役割」と「楽しさ」のバトンを、このようにして順繰りに渡していけるようになれば、「2学期より もっと楽しい学校」をつくることができると考えています。私たち教職員は、3学期という「バトンゾーン」で、子供たちがしっかりとバトンを渡すことができるよう、共に考え、工夫し、導いてまいります。

 このような考えのもと、本年も、目指す学校像の実現に向けて、全力を尽くしてまいります。引き続き保護者、地域の皆様のご支援をいただきますよう、お願い申し上げます。

                         ※印…本校HP「校長室から」2021/06/07をご参照ください。